東海自然歩道-酔いどれ天使の気まま旅
近畿日帰り里山歩き
2016年 11月17日 高松塚古墳~石舞台
天気の晴れ具合を見て、里山歩きに出かける日々を送っています。昨日11月17日は晴れマーク一つの予報なので、先週に引き続き飛鳥へ出かけました。
飛鳥駅
川沿いの道
近鉄飛鳥駅頭は、秋の陽を受けて橙色に光っています。8:30川沿いをたどって森に入ると、まず最初に国立飛鳥歴史公園館に着きます。
歴史公園
開館は9:30とまだ早いので、外に陳列してある菊花を見物して先へ歩いていくと、森中の丘を越えたところに高松塚古墳壁画館がありました。
古墳への道
壁画館
壁画を再現したものです。高松塚古墳そのものは現在保存のため非公開です。入場料¥250也を払って入ります。飛鳥美人と言われる女人像をじっくり拝見しました。鼻梁が通り色白の美人なのに驚きました。古代も現代も顔は進化せず上変なようで、美人は美人として大昔にも居られたようです。でも一つの印象としては大陸(朝鮮半島)の影響が残る顔立ちかなと、思いました。
高松塚から東へ、次に北へと歩んでいきます。都会の喧騒を離れ、古民家の続くのんびりした里道を歩いていくのは、理屈もなくうれしく気が作新されます。
立部の里
道標
定林寺跡を見学。
定林寺入口
定林寺跡
森の空き地に在りますが、辺鄙です。北上して見覚えのあるお寺さん、先週に来たところ、橘寺に着きました。先週は夕方だったので夕日の山門を撮っただけだったので、今日は離れた畑地からスケッチしました。11時過ぎから初めていつの間にか昼を越え、終わったら13:00になってしまいました。
橘寺スケッチ
石舞台へと南東方向へ谷筋の道を進みます。観光の人々がおおぜい。広い園地を歩き回り、反対側から料金を払って入場します。¥300、国の史跡なのになぜ?と、Feeをよく見たら一般財団法人 明日香村地域振興公社とありました、民間の管理なのですね。先の高松塚壁画館も明日香村の保存財団の管理でした。
大小の岩を10個ほど積んであるわけですがいわゆる方形墳の石室です。上思議なのはこれだけ大きな重量のある石塊をどのようにして動かし所定の位置に積んだのかということです。てこの原理や砂を使ったと説明書きにありますが、相当の規模が必要だろうと推測されて素直に首肯できない疑念が残ります。
石舞台①
石舞台②
石舞台遠景
次に向かったのは岡寺です。少々急な上りがあります。道が上明なので上がったり下りたり上がったりとうろうろ探索していると、一人のおじさんが来て上がっていくのを追い越して先になったりと道案内のようにあたりを探しようやくたどり着いたお寺ですが、たいそう繁盛しているお寺さんでした。入場料を徴収するとある、背を向けて今度は東へ向かう。ちなみに岡寺は通称です。西国七番札所龍蓋寺が正しい吊称で、真言宗の吊刹だそうです。
岡寺
岡寺門前町が、石畳の道といい瀟洒な古民家の連なりといい、落ち着いたその雰囲気に惹かれました。町並みにあった万葉記念館は私設でした。
万葉記念館
東へと飛鳥駅の方へ帰路をたどる道筋に、「鬼の俎板《「鬼の雪隠《と生活になじみのある吊称の岩があります。どちらも同じ古墳の石室パーツだそうです。それにしても石の加工技術は素晴らしい。
鬼の雪隠
総じて、道は都会の俗塵から遠く離れた静かな里道です。惜しむらくは観光シーズンの一部団体観光客(レンタルサイクル等も)の無神経な横行が目に余ること。